・黒豆入り赤飯
・松風焼き
・田作り
・紅白かわりなます
・かきたま汁
・牛 乳
1~6年生
1月15日は小さい正月と書いて「小正月」と言います。みなさんの家では正月におせち料理を食べましたか?おせち料理にはそれぞれの料理に意味や願いが込められています。松風焼きは、能の「松風」という話から「今年一年、悪いことをしないで、まっすぐ生きてゆきましょう」という意味が、こめられています。「田作り」には「今年もお米がたくさん採れますように」、「なます」には「人の嫌がることをしないできれいな心で過ごせますように」「黒豆」には「まめに働けますように」という意味や願いがあります。おせち料理にはほかにもいろいろな料理があります。みなさんはどんな料理を食べましたか?その料理の意味や願いを調べてみましょう。今日もよく噛んで味わっていただきましょう。
担任用豆知識 なんで「成人の日」が1月15日に?「小正月」と「成人の日」
1月1日を「大正月」といい、それに対して1月15日を「小正月」と呼びます。遠くにお嫁に行った娘さんや、住み込みで働きに出ている若者(奉公人)が、1月15日の小正月にはお暇(お休み)をもらえ家に帰ることができました。村や町を離れた若者が1月15日には戻ってくることができたので、この日に成人の集いや式をおこなうところが多かったようです。そのため「成人の日」を創ろうとした時に「1月15日」の案があがりました。
また、「小正月」はお正月に忙しく働いた女性をねぎらうことから別名「女正月」とも呼ばれました。
おせち料理の由来:
季節の変わり目の節目に稲などの豊作や無病息災、子孫繁栄などを願うために神様にお供えをし、無事を祈る節句行事が始まりです。奈良時代に中国から伝わりました。
節句とは神様に食べ物をお供えするという意味で、御節句(供)(おせちく)とも言われ、下記の5つが豊作や無病息災、こどもの成長、子孫繁栄、邪気払いなどをお願いする行事になっています。
· 1月7日・人日(じんじつ)の節句・・七草の節句(七草粥を食べ豊作と無病息災を願う)
· 3月3日・上巳(じょうし)の節句・・桃の節句(ひな祭りで女の子の成長を祝う)
· 5月5日・端午(たんご)の節句・・端午の節句(こどもの日で男の子の成長を祝う)
· 7月7日・七夕(しちせき)の節句・・笹の節句(七夕で願い事をする、邪気払い)
· 9月9日・重陽(ちょうよう)の節句・・菊の節句(不老長寿や子孫繁栄を願う)
1月1日だけは新年で特別な日のため、7日に人日の節句をずらして元旦と呼び別でお祝いすることになっています。
節句行事はもともと宮中行事だったのですが、元旦のお供えが次第に庶民にも広まり、お供えの呼び名の御節句(おせちく)が段々「おせち」と言われるようになりました。
一の重:一の重には縁起物を詰めます。主に祝い肴と口取りと言われるものを詰めるのですが、祝い肴は、ごまめ、黒豆、数の子のことをいいます。
黒豆 黒く日焼けするくらいマメに働けるようにという意味が込められています。また黒色が魔除けを意味することから、邪気払いの意味も持っています。
数の子 卵の数が多い事から子孫繁栄を願います。数の子はニシンが親であることから「二親健在」(両親健在)という意味もあります。
田作り 片口イワシを農作物の肥料として使っていた田畑が豊作になったことから五穀豊穣を願います。豊作の当て字「五万米」にちなみ「ごまめ」とも呼びます。
栗きんとん きんとんは金団と書くことから、財産や富を得て豊かに1年を過ごすという意味と、かち(臼で叩いてわる)栗とも掛けて勝負に勝つという2つの意味があります。
伊達巻き 巻物に似た形から、学問や教養などが備わるようにという意味と習い事や学問が成就するようにという言われがあります。
かまぼこ かまぼこの半円形が日の出や年神様を表し縁起がよく、紅色は魔除け、白色は身を清めるという意味をもっています。
きんぴらごぼう 怪力無双といわれていた坂田金平にちなみ、強さや丈夫さを願います。
たたきごぼう 根づく野菜のため家の土台がしっかりとするように願い、細く長く幸せになりますようという意味。
ゆり根 百合根は球根が多く重なっているのですが、その重なり合いが和(仲良く穏やか)に通じると言われています。
昆布巻き 語呂合わせでよろこぶという意味や、子生(こぶ)の当て字から子孫繁栄を願います。
またレンコン、にんじん、こんにゃく、など「ん」のつくものは「運」がつくとも言われ、根菜なので根気がつくいわれがあります。