12月11日(金)


ひじきご飯、牛乳、メヒカリのから揚げ、おひたし、くじら汁
【きゅうしょくつうしん】今日の「くじら汁」は、13日の「正月事始め」にちなんだ料理です。「正月事」とは、新年を迎えるための準備のことで、13日が「始める日」とされています。江戸時代、寒い日に窓や戸を開けて掃除をじっくり行った後に食べるくじら汁は、体が温まり、疲れも和らぐご馳走でした。今日のくじら汁に入っているのは、ニタリクジラの皮です。おひたしに入っている白菜は、東京の瑞穂町で収穫されました。7月に食べたとうもろこしを覚えていますか?今日の白菜も、とうもろこしと同じ、近藤さんの畑でとれました。冬の白菜ならではの甘さです。しっかり食べましょう。
★とても大きな白菜が届きました。「子供たちに見せてほしい」とのことで届いたサンプルの白菜を、登校してきた何人かの子供たちに持ってもらいました。「大きい!」「重い!」持った途端に驚きの声が上がりました。「赤ちゃんを抱っこするように」と、声をかけましたが、重さは、6.2kg、まさに「大きな赤ちゃん」でした。給食時には、配膳室前に置きましたが、スーパーなどで見かける白菜とは全く違う大きさに、「これ本当に白菜?」という声も。とうもろこしの皮むきを鮮明に覚えている1年生は、おひたしをほぼ残さず食べていました。
12月9日(水)

ご飯、牛乳、豆腐のまさご揚げ、切り干し大根の炒め煮、みそ汁
【きゅうしょくつうしん】豆腐のまさご揚げの「真砂(まさご)」とは、「細かい砂」という意味です。全体に白く、細かい粒に見える料理に「真砂」という名前がよくつきます。今日の「豆腐のまさご揚げ」には、搾った豆腐に、えび、鶏肉、しらす干しなどが入っています。白っぽくても、よくかむと、いろいろな味が出てきます。切り干し大根の炒め煮は、ちくわのうまみも出て、白いご飯が進むおかずです。「豆腐のまさご揚げ」も「切り干し大根の炒め煮」もかめばかむほどおいしくなります。よくかんで、しっかり味わって食べましょう。
12月7日(月)


ご飯、牛乳、なめたけ、肉じゃが、キャベツとわかめの辛子醤油
【きゅうしょくつうしん】「なめたけ」は、「えのき茸」で作ります。「えのき茸」で作るのに、「なめたけ」と言いますよね。なぜでしょうか?それは、「なめたけ」を初めて作った長野県のある地域では、「えのき茸」のことを「なめらっけ」と呼んでいたから、と言われています。「えのき茸」には、おなかの調子を整える食物繊維だけでなく、心を落ち着かせる働きをもつ物質も含まれています。しょうゆやみりんで味付けした「なめたけ」は、白いご飯も進みますね。味わって食べましょう。
★「なめたけ」の材料は、少量のしょうゆ、みりん、三温糖、酒で、水は入りませんが、調理の過程でえのき茸から水分が出て、「なめたけ」ならではのとろみが生まれます。子供たちはよく食べていました。
12月4日(金)

中華丼、牛乳、わかめスープ、大根ときゅうりのキムチ風、みかん
【きゅうしょくつうしん】みなさんは、中華丼好きですか?ご飯にかける「中華あん」には、たくさんの食材が入っています。にんにくや生姜を入れると、全部で11種類の食材が入っています。たくさんの食材を入れることで、それぞれのうまみが混ざり、おいしい中華丼になります。もちろん、栄養もたっぷりです。さて、11種類の食材わかりますか?声には出さず、静かに考えながら、よくかんで食べましょう。
12月3日(木)

かやくご飯、牛乳、鯖の煮付け、浅漬け、粕汁
【きゅうしょくつうしん】今日の「かやくご飯」、「鯖の煮付け」、「粕汁」は、大阪府の郷土料理です。大阪では、五目ご飯や炊き込みご飯のことを「かやくご飯」と呼んでいます。「かやく」とは何だと思いますか?料理をおいしくするためのねぎやしょうが、香辛料などを「薬味」といいますが、ご飯に入れる「具」のことも、ご飯をおいしくするための副材料、という意味で「薬味を加える」→「加薬」と呼ばれるようになりました。大阪というと、「たこ焼き」が浮かぶ人が多いかもしれませんね。大阪の「味」は、他にもたくさんあります。今日は、給食で大阪を味わいましょう。
★配膳室の前で、「かやくご飯って、爆発しないの?」「かす汁の『かす』って何?」という子供たちの反応は想定内でしたが、中休みに給食室を覘きに来る子供たちもいました。大阪には、ホルモンを入れた「かすうどん」もありますが、酒粕を使った粕汁も郷土料理の1つとされています。生姜を効かせた粕汁は、寒い冬にはぴったりの、体が温まる料理です。酒粕ならではの甘みもあって、子供たちはよく食べていました。
12月2日(水)

チキンカレーライス、牛乳、ひよこ豆入りサラダ、りんご
【きゅうしょくつうしん】カレーは、インドで生まれた料理です。日本に伝わったのは、今から約140年前、明治時代です。その頃は、高級な洋食として食べられていました。今では、カレーライスは国民食と言われるほど日本に馴染み、カレー味の料理やお菓子もたくさんありますね。カレーライスは地方によって、いろいろな食材があったり、味付けがあったりしますね。みなさんは、どんなカレーライスが好きですか?辛さや甘さはどうですか?今日は、白金小特製チキンカレーライスです。よくかんで食べましょう。
12月1日(火)

ご飯、牛乳、魚のあずま煮、かぶのサラダ、みそ汁
【きゅうしょくつうしん】今日の魚は、モウカサメです。宮城県で水揚げされました。宮城県では、サメが多く水揚げされ、そのヒレは、フカヒレに加工されます。ヒレ以外の「身」の部分は、他の魚と同じように食べることができるので、多く獲れる宮城県では、サメがいろいろな料理で食べられています。血や肉のもとになるたん白質や、頭の働きをよくする物質など、大切な栄養素がしっかり含まれているモウカサメ。今日は「あずま煮」で味わって食べましょう。
11月27日(金)

ご飯、牛乳、ジャンボ餃子、もやしとわかめのごま醤油、めかたま汁、みかん
【きゅうしょくつうしん】今日のジャンボ餃子を楽しみにしていた人は、多いようですね。お店や家でよく食べる餃子は、皮の直径が10㎝位のサイズですが、給食の餃子の皮は、直径15㎝。特注の皮です。キャベツやニラなどの野菜を細かく切って、材料をよく混ぜ合わせ、1つ1つ皮で包んで油で揚げる作業は大変ですが、心を込めて作りました。他のおかずも忘れずに、よくかんで食べましょう。
11月20日(金)

お赤飯、牛乳、ぶりの照り焼き、小松菜と白菜のおひたし、里芋と大根のそぼろあん、すまし汁
【きゅうしょくつうしん】今日は、11月23日の「新嘗祭」にちなんだ献立です。11月23日は「勤労感謝の日」ですね。その「もと」になったのが新嘗祭です。「その年に収穫されたお米や野菜などの恵みに感謝し、穀物が豊かに実ることを願う日」とされていました。お祝いといえばお赤飯ですね。「赤い」色には、魔除けの働きもあるといわれています。ぶりは、新潟県で水揚げされたものです。骨に気を付けて食べましょう。今日は一汁三菜。3つのおかずです。よくかんで味わって食べましょう。
★食育推進事業献立とは、港区の食育推進事業による取組です。食育推進事業費として区からの補助金を活用して、和食を中心としたテーマの献立を各校で取り組んでいます。おひたしは、和食の中では「さもない」料理の1つかもしれませんが、実はおひたしを「知らない」という児童は少なくありません。学校給食は、和食の文化を伝えていくことも担っています。目の前の子供たちの10年後、20年後の健やかに成長する姿を思い描きながら、伝えるべきことを少しずつ積み重ねていきたいと思っています。
★一汁三菜の「菜」は、「野菜」ではなく「おかず」のことをいいます。「お惣菜」や「菜箸」の「菜」と同じ意味合いになります。保健体育で「主食、主菜、副菜」を学んだ4年生の子供たちは、そのことをよく覚えていて、「ほんとだ、今日はおかずが3つだね!」と確認していました。