全国小学校英語教育実践研究会 東京大会 【白金小学校の実践】

研究概要

本校研究主題「相手意識をもって主体的に伝え合うことのできる児童の育成」
         ~授業の流れの安定や活動の工夫を通して~

 令和4年(2022)年1月28日(金)

 授業DVD上映

 事後研究会 

   講師:信州大学学術研究院教育学系言語教育グループ教授 酒井英樹 先生

≪ 研究概要 ≫

1 研究主題・副主題   

相手意識をもって主体的に伝え合うことのできる児童の育成

〜白金スタイルの確立と活動の工夫を通して〜

2 各学年の目指す児童像

 「相手意識をもって主体的に伝え合うことのできる児童」を育成していくため、発達段階を踏まえ、各学年における目指す児童像を以下のように設定した。

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3 研究仮説

 国際科の指導において、白金スタイルに沿って単元の指導計画と1単位時間の指導を工夫する。また、その学習過程において、目的・場面・状況を明確にし、相手意識を大切にしながら学習内容を習得したり、活用したりする活動を工夫する。そして、英語に日常的に触れたり、学習内容を学習以外の場で活用したりする場を工夫する。そうすることで「相手意識をもって主体的に伝え合うことのできる児童」を育成することができると考える。

4 研究内容

 「相手意識をもって主体的に伝え合うことのできる児童」を育成するため、「白金スタイルの確立」「活動の工夫」という2つの視点から、次の3点を重点項目として研究を進める。

<白金スタイルの確立>

⑴単元・一単位時間の構成の工夫

・単元全体を通し、単元のめあて達成に向けて、どの児童も十分に学習内容を習得し、身に付けた内容を十分に活用できる指導計画の在り方。

・1単位時間の中で、毎時間のめあて達成に向けて、どの児童も十分に学習内容を習得し、既習事項を活用できる1単位時間の構成の仕方。

<活動の工夫>

⑵習得のための活動の工夫・伝えたくなる言語活動の充実

・目的・状況・場面を明確にし、何度も発話させる中で、児童が十分に学習内容を習得することができるような効果的な活動の在り方。

・目的・場面・状況を明確にし、習得したことを活用して自分の思いや考えを伝え合うことができるような効果的な主たる言語活動と、それに準ずる1時間ごとの言語活動の在り方。

・基本となる語句や表現の他に、あいさつやあいづち、励ましなどのどんな会話でも活用できるフレーズを「プラチナフレーズ」としてやりとりに盛り込み、相手意識をもち、より豊かなコミュニケーションにしていく活動の在り方。

⑶英語環境の整備

・日常的に英語に触れることで、英語への慣れ親しみを促し、より円滑なコミュニケーションを図る力を育成することができる英語環境の整備。

・学習した内容を活用し、英語を用いたコミュニケーションによる喜びや価値に、より多く触れることができる英語環境の整備。